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スタッフブログ

2021.07.22
『任せる技術』
みなさん、こんにちは!藤岡修です。
2021年度がスタートしましたね!この4月から金沢八景教室がスタートしました。みなとみらい教室のスタートの頃を思い出しつつも少し違いもあったり、色々と感じながら進んでいます。
また3月末には、みなとみらい教室のみんなからお手紙や折り紙の作品、お菓子などたくさんいただきました。本当にありがとうございました!
この3年間で、子どもたちに少しは何か影響を与えられることはできたかなと感じています。また自分自身については、変化することができたかなと感じています。多くのことを経験したり、やらせてもらったり、失敗することや学ぶこともできました。チャレンジすることを選んで良かったと感じています。またこの3年間で得た経験を生かして、金沢八景教室も頑張っていきたいと思っています。

さて今回は、『任せる技術』という本を選んでみました。なぜこの本を選んだのか、それはまた新たに環境が変わり周りの先生たちも変わったからです。また、瀬尾先生からこのようなお話をしていただいたことが1番の理由です。
「他の先生にも仕事を任せていくこと、任せられることは任せて自分がやるべきことをやること。任せることで成長する、自分を上回るような存在を育成すること。」
このようなお話をしていただきました。
この時に自分の立場は、以前とは違うのだと気付かされました。僕自身、何かを任せるということが苦手です。それを変えたい、と強く感じたのでこの本を選びました。
この本には、『人は「仕事を任されて」育つ』と書かれていました。そこには任せ方があり、7つの項目に分かれてあります。その7つの項目を紹介していきます。また今まで経験してきたことや考え、感想を交えて進めていきたいと思います。

『人は「仕事を任されて」育つ』 ~人を育てる任せ方~
① ムリを承知で任せる
・任せる、と決めた以上、まずは任せることを「始め」なくてはならない。

→僕自身も色々なことを先生方に任せていただきました。確か1番最初に任せていただいたのは、周年記念のオリジナルチロルチョコ作成だったと思います。
その時の子どもたちの笑顔や先生方からの言葉が嬉しかったことを今でも覚えています。そこから夏休みのスゴロクやチラシの作成、今では YouTube なども任せて頂いています。「できるようになってから」任せるではなく、任せるから「できるようになる」、ムリを承知で任せることというのはこういうことだと思いました。

② 任せる仕事を見極める
・ムリして任せるからといって必要以上に手加減をしすぎ、作業だけをやらせてはいけない。責任を伴ってこそ初めて作業は仕事になる。

→この本には、「作業」ではなく、「責任」を任せると書かれてありました。何かを任せた時に修正などがあった時に自分で修正するのではなく、任せた本人に修正を求めること、これは「完成」を求めるということです。人は、「責任」を負い、「責任」を果たすことで成長します。そして、その「責任」の大きさに比例して成長をします。
任せるとは、「作業」ではなく「責任」を与えること。 これは僕自身、当てはまっている部分があると感じました。何かを確認したときに修正があると自分でやってしまっていることがありました。今後「任せる」と決めた以上気をつけていきます。

③ 任せる。と伝える
・仕事のやりがいだけでなく苦労やつらさを伝えた上でなお自分の意思で決断するように求める。

→何かを任せる時にスケジュール的な厳しさやプレッシャーの大きさなどあらかじめマイナス情報を開示しておくこと。その上で任せる、そして任せる時には本人にやるかやらないかを選んでもらうようにします。そうすることで何か壁にぶつかった時に人に矢印を向けることなく、高いモチベーションが生まれます。みなとみらい教室を任せていただく時に先生方との会話を思い出しました。やるかやらないか、選択肢がある中で自分で「やります」と選んだことを覚えています。そして、この本に書かれているように何か壁にぶつかった時には自分で決めたんだから、と思っていました。先生方は、まさにこれを実践していたんだなと、すごいなぁとこの本を読んでいて感じていました。

④ ギリギリまで力を発揮させる
・任せた以上、目標達成を求めなければならない。しかし、求めながらも相手をプロとしてリスペクトする。そのバランスが大切。

→任せた以上、中途半端ではなく100%以上の達成を求めること。中途半端な任せ方は、逆効果で成長には繋がりません。また求めるからには、上司自身模範を示すことが大切です。勉強をすること、本を読むこと、他の体操教室に見学に行くなど自分自身も自己成長を求める、そして部下に矢印を向けるのではなく自分に矢印を向けて自分には何ができるだろうかと考えること。常に向上心は忘れず、自分に目を向けて進んでいきたいです。

⑤ 口出しをガマンする
・仕事を任せる目的が「人材育成」である以上、ガマンして手を貸さないようにしなければならない。手を貸してしまった瞬間に部下の主体性は失われる。

→「任せる」ということは「自分と違うやり方」を許し認めることであり、「失敗する権利」を認めるということです。余計な口出しをせず、部下のやり方で進めていく。もしかしたら失敗をするかもしれない、しかしその失敗から学ぶことができます。これは「口出しをして、目先の小さな利益を得る」よりも「あえてそれを気にせず放っておくことでより大きな果実を手にすることを確信している様子」と表現されていました。
この章は読んでいて、すごく面白くこのような寛容な考え方ができればと強く思いました。

⑥ 定期的にコミュニケーションをする
・任せたからといって放ったらかしにするのは間違いだ。部下の隣を伴走しながら、励ましアドバイスを送る。

→この本には「上司が聞きたいことを部下に尋ねる場面ではなく、部下が聞きたいことを上司に尋ねる場面をつくる」とありました。
この本を読んでから、他の先生たちと他愛もない会話から教室についてなどできるだけ多く会話をしようと心がけています。特に教室後の振り返り(教室の反省や良かった点、共有することなど)をする時にどうだった?や他に何か聞きたいことはある?と問いかけるようにしています。その時に出た質問に答えたり、一緒に考えたりしています。まだ実践し始めたばかりで、何がどう変化したかは具体的には言えませんが、この積み重ねがスタッフ間の連携であったり信頼関係に繋がってくると思い ます。

⑦ 仕組みをつくって支援する
・いくらコミュニケーションなどで支援するとはいえ、それだけではサポート不足だ。徒手空拳(何も持たないこと)で空回りさせないよう、武器を渡して環境を整えることも大切。

→マニュアル化をすること、そして誰がやっても70点の結果を出せるようにすること。あとの30点は、部下自身が考える余白です。そうすることで成長に繋がります。この部分は、まだまだ足りていない部分だと感じています。もちろんその都度、教えたり教えてもらったり、一緒にやったりしていますが、それが一目でわかるようなマニュアルがあればと感じる時があります。
何かを任せる時に70点を取れるマニュアルがある状態と何も分からない状態でやる不安やストレスの大きさは違ってくると思います。この部分については、改めて進めていかなければと感じました。

今回のスタッフブログは、僕の経験も交えた内容となっています。僕自身、多くのことを任せていただいて成長できていると感じています。
今年度で米田功体操クラブに入社して、7年目になります。立場も変わり、任せていただくことだけではなく、任せていく立場なんだと改めて感じています。そして、他の先生たちに任せることでできることが増えるのはもちろん、できることが増えればそれがやりがいに繋がり、さらに頑張れることで成長していきます。

任せることやできることが増えれば、余裕が生まれます。そして余裕が生まれれば、 未来への投資や問題の予防、仕事の効率化など色々なことに着目することもできるんじゃないかと考えました。もちろん、スタッフ間の連携が良くなったり、違った目線から子どもたちにアプローチができたりと教室をより良くしていくことにも繋がっていくと思います。
2021年度も変化できるよう努力していきたいと思います。宜しくお願いします!