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スタッフブログ

2011.12.30
『けじめ』
あっという間にクリスマスが過ぎ、そして年末になりました。
今年は、カートウィールにとって新たなスタートの年になりました。

米田功こども体操教室では、僕と中村先生、かなで先生、瀬尾先生といますが、かなで先生、瀬尾先生は子どもたちの指導、選手育成共に10年以上のキャリアを持つ指導者です。
この二人のフィードバックのもと、質の高い客観的な視点を持ちながらの教室になっているのかなと自負しています。


今回のスタブロでは、フィードバックを受けたこともある『けじめ』について書いていきたいと思います。



「けじめ」の意味を調べると、
~道徳や規範によって行動・態度に示す区別。節度ある態度。~
とあります。
けじめとは⇒‘今、何をする時か’‘今、何をするべきときか’を理解し、実行することです。

子どもたちと関わる仕事に就きたいと思っている方、すでに就いている方の中には、‘子どもたちが楽しんでいる笑顔を創造したい’と思っている方も多いと思います。
もちろん僕もその中の一人です。

ここ数年で全国の小学校を訪問し、体操教室をする機会が増えた中で感じることですが、同じ内容の教室をしても‘その時間を大切に感じ、練習を楽しんでくれる子どもたち’と‘その時間を大切に感じることなく、楽しいことがふざけるになってしまう子どもたち’とがいます。
それは、今何をする時間かを理解できていないのです。また、この時間がどれくらい大切な時間なのか、子どもたちが今学んでいることが将来どうつながっていくのかを普段から伝えられていないようにも感じます。

僕自身も指導中、同じようなことが経験をしたことがあります。それは、楽しんでくれているからと思って大切なことを曖昧にしていると、それが原因で「この先生は怒らないから大丈夫」といった風に受け取られ、‘楽しんでもらいたい’の気持ちが全く伝わらないし、どう伝えたらいいのかわからない状態に陥るといったことです。

楽しいを伝えるために、子どもたちに楽しいを感じてもらうために、初めに伝えないといけないことがあるのです。
それが、学ぶときの姿勢であり「けじめ」なのです。

子どもたちと関わるうえで、
・メリハリを意識すること
・ここはしっかりして欲しいといったものを持つこと
・子どもたちのテンション、その時々の様子を観察し把握し、コントロールすること
こういったことを頭に入れて、
「ここらからは頑張ってすることだから、並んでお友だちをしっかり見ようね」
「今、真剣にやる時だよ」
「楽しんでやることと、ふざけることは違うよね」
「今、何をする時かな」
などと、その時々の空気感を感じながら子どもたちに投げかけることが必要なのではないでしょうか。
子どもたちにとっての貴重な今の時間が将来どう影響するのか、それぞれの子どもたちにどうなって欲しいのかの強い思いが、指導者の言葉の力になって伝わっていくはずです。


また、けじめをつけるために基本である
■あいさつ
■並ぶ
■話を聞く
これらもしっかりと身につけることが必要です。
挨拶するとき、並ぶとき、話を聞くとき、これらを教わることで自然とけじめのある行動が身についていくからです。

‘けじめ=今、何をする時か’を身につけていく先には、自分の行動をしっかりと考えることができるようになるのではないかと思います。


学ばないといけないことは山ほどありますが、新たにスタートした横浜教室を最高の教室にするため、“楽しい”を感じてもらうために指導者としてしっかりと「けじめ」を意識し、子どもたちと関わっていきたいと思います。また、健全に成長していく上で、体操で学べることを最大限伝えていきたいと思います。


2011年、もうあと1日です。
今年は東日本大震災という日本にとって大きな出来事がありました。福島県、宮城県、岩手県で体操教室、ストレッチなどのボランティア活動を通じて多くのことを学び、考えさせていただきました。
2012年も、日本全国多くの子どもたちと関わり成長していきたいと思います。

ありがとうございました。
よいお年を。

米田功