『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』
こんにちは。
まだまだ寒い日が多いですが、体調を崩されていませんか??
我が家では、娘がインフルエンザにかかり久しぶりに病院に行き、隔離する部屋を用意して、熱が下がったと思ったら全身蕁麻疹で皮膚科へ・・・とバタバタの年明けでした。
やっと落ち着いた感じですが、周りの状況を見るとまだまだ油断できないと思うので、皆さんも体調に気をつけてください。
さて、今回私は森岡毅さん著書の「苦しかったときの話をしようか」【ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」】という本を読みました。
この本は、森岡さんがご自身の子どものために、将来や仕事のことを考える際の「考え方(フレームワーク)としてキャリアの判断に困ったときに役立つ『虎の巻』として書きため、それを書籍化したものです。
私は本の帯にあった【君の“強み”は必ず好きなことの中にある】とういう文言に惹かれて手に取りました。
内容的にはビジネス用語が多く難しい内容でしたが、立ち止まって考えていることや悩んでいることから前進するヒントがたくさんあったので紹介したいと思います。
まず、本のはじめに
「残酷な世界の“希望”とは何か?」
最大の希望は「それでも選べる」ということだ。
自分の人生をコントロールする「選択肢」を握っているのは実は自分自身しかいない。
もしも好きなことを選べたなら、ワクワク、ドキドキ。しびれるような達成感や、叫びたくなるような興奮に包まれることが、何度も何度もある!その興奮と感動が「やりがい」であり、人はそれを味わうために生まれてきたのではないか?
「この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!」
とあります。
キャリアを積むこと、人生を考えること、どんな道に進んだとしてもその道には困難や試練があるだろうけど、その時々で選択をする。どう進むのか?どう捉えるのか?正しい選択とは何か?自分の中にしか答えはないということです。それでも、迷っている時や自信がない時、悩んでいる時には選択を間違うこともあります。本の中では、そんな迷いや自信のなさを解消するべく、まずは自分を知るために必要な考え方を教えてくれています。
・今の君の精一杯の価値観で君が『軸』を決めるしかない。
・“わかる”ということは、何がわからないのかを“わかる”こと。
・目的は具体的な“こと”から発想するのではなく、“どんな状態”であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想“状態”から発想すること。
・“強み”は必ず好きなことの中にある。
・“強み”とは、自分の「“特徴”とそれを活かす“文脈”がセット」
などなど・・・。
自分にとっての人生が「これでいいんだ」と思えるように、その時の最善を選択できるように、自分の価値を知ること、自分をマーケティングすること、その先にいる自分はハッピーか?そんな自分を想像できるか?働くことの本質は自分を知るところから見えてくるのかもしれません。
指導の現場では、親子と同じように子どもたちと鏡の関係があると思います。自分の価値を知り、子どもたちの価値を知り、映されるものが幸せにつながるように意識しないといけないですね。
「君自身をブランドにする」
My Brandを設計する4つのポイント
・Valuable : 価値は十分強いか?
・Believable : 信じられるか?
・Distinctive : 際立っているか?
・Congruent : 自分の本質と一致しているか?
自分を磨いていくことは簡単ではありませんが、本の中では人はどういうときに最も苦しいのか?という問いに、「自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれたとき」とあります。できない自分・理想から離れた自分に直面したときに、どこに振り返って自分を知っていくかが大切だと思います。
自分にできることを選択し、やりたいことを選択し、今の精一杯の中で決めていくこと。
失敗したらそこからまた選んで進むこと。自分の強みってなんだろう?きっと毎日向き合っている自分の中に答えがあり、それを素直に真っ直ぐに感じて進むことだと思います。
大人になって置かれる環境の中で自分を振り返る時間は日々減ってしまっていることに気が付きます。
私も自分の強み、自分を知る、自分を磨く、私自身に目を向けてみたいと思います。
小川奏