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スタッフブログ

2026.08.16
『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』
こんにちは。日々暑さが増しますが、いかがお過ごしでしょうか?
子どもたちは、暑さを忘れるくらい元気な姿を毎日見せてくれます。そして、先生たちも『暑いですね〜』と言いながら、爽やかに元気に汗を流す姿にお互いのモチベーションにつながっているように感じます。
体調管理をしっかりして、夏を楽しく過ごしていきたいですね!

さて、今回私が読んだ本はマーシャル・B・ローゼンバーグ著書で「共感」を実践するための世界的な名著、『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』です。
この本では、NVC(Nonviolent Communication:非暴力コミュニケーション)という考え方を通して、人と人とのつながりを大切にし、相手を責めたりコントロールしたりするのではなくお互いを理解し、尊重し合うためのコミュニケーションについて学ぶことができます。
この本でいう「暴力」とは、殴る・蹴るといった行為だけではなく、相手を責める言葉や決めつけ、批判、命令、相手をコントロールしようとする言葉も、人とのつながりを壊してしまう「暴力」としています。

NVCの基本となるのは、4つの要素であるといわれています。「観察」「感情」「ニーズ」「リクエスト」です。
まず、評価や決めつけをせずに事実だけを「観察」します。次に、その出来事に対して自分がどのような「感情」を抱いたのかを認識します。そして、その感情の背景にはどのような「ニーズや願い」があるのかを理解します。最後に相手へ命令ではなく、お互いを尊重した「リクエスト」として伝えます。
この4つの流れを意識することで、相手を責めることなく、自分の思いを誠実に伝えられると記されていました。

大切なことは「人は行動の奥に必ず満たしたいニーズを持っている」という考え方です。相手が怒っているときや反発しているとき、その行動だけを見るのではなく、その奥にある「認めてほしい」「安心したい」「理解してほしい」といった願いがあることを知ること。
行動だけを見て判断するのではなく、その背景にある気持ちやニーズを理解しようとすることが、本当の意味で相手を尊重することなのだと思います。

◆感情を見極め、表現する
本書では、自分の感情を正しく理解し、素直に表現することが、人との信頼関係を築く第一歩であるとあります。
また、「相手のせいで怒った」のではなく、自分のニーズが満たされていないことで感情が生まれるという考え方は、感情を相手の責任にするのではなく、自分自身を理解することに繋がると感じました。
さらに、「感情」と「思い」を区別して表現すること、そして「表現」する語彙を知ること。
感情を表現する語彙を増やすことで、自分の気持ちを的確に示せるようになる。
自身の感情を見極め、「思う」と「感じる」の表現を区別していきたいと思いました。

◆共感の力
本当の共感とは、すぐにアドバイスをしたり励ましたりすることではなく、相手の気持ちやニーズに寄り添い、「あなたのことを理解したい」という姿勢で話を聴くこと。相手は問題を解決してほしいのではなく、自分の気持ちへの理解を求めている。
『共感は、「私たちの世界を新しい方法で捉え直し、先に進む」ことを可能にしている』
と書かれていました。
相手の言葉を聞き、
① 何を観察しているのか
② 何を感じているのか
③ 何を必要としているのか
④ 何を求めているのか
これを丁寧に受け取っていく。共感は相手に「関係が安全であること」を感じさせる力があるのだと思います。相手を変えようとするのではなく、理解しようとする姿勢が、人間関係を深める大切な鍵になると感じました。

◆人生を豊かにするための要求
人生を豊かにするために、何をしてもらいたいか?何をリクエストするか?
自分の感情に真っ直ぐに向き合い、何を満たして欲しいか、何を求めているかを自覚し、リクエストする。
曖昧な伝え方を避け、肯定的な行動を促す言葉でリクエストする。とありました。
丁寧に自分も相手も観察し、感情や背景にあるニーズを理解した上で本当に求めているものを表現する。人に何かをお願いすることには準備があり、求め求められる関係でいることが大切だと改めて感じました。

◆怒りをじゅうぶんに表現する
怒りの捉え方について考えさせられます。NVCでは怒りを否定していません。怒りは、自分のニーズが満たされていないことを知らせてくれるサインであり、その奥にある本当の気持ちを理解するきっかけをくれると書かれていました。
さらに、怒りは相手にぶつけるのではなく、「私は何を大切にしていて、何を求めているのか」を見つめ直し、それを誠実に伝えることが大切であり、人の言動によって感情に刺激することはあっても感情(怒り)の原因とはならない。ともありました。
マイナスなイメージがあった「怒り」の感情は表現の仕方で、「決めつけ」をなくし、「必要としていること」を見極め、自分に意識を向けるきっかけになることを知りました。

コミュニケーションとは単に「上手に話すための技術」ではなく、人とのつながりを育てるための考え方であると感じました。
相手を責めるのではなく理解しようとする姿勢。
自分の感情やニーズを正直に受け止める姿勢。
そして、相手も自分も大切にしながら対話する姿勢。
これらは、子どもたちへの指導や保護者対応、スタッフとの関わりなど、日常のあらゆる場面で生かすことができると思います。相手を観察し、その背景にある気持ちやニーズにも目を向け、一人ひとりとの信頼関係を大切にしながらコミュニケーションを取っていきたいと思います。

小川奏