こんにちは、米田真美です。
昨年は周りのサポートの温かさを感じる機会をたくさんいただきました。
そして試合で怪我をした選手たちからは、手術やリハビリを通じて、前を向く力強さと地味なことを続ける粘り強さを感じました。今年は復帰の年です。怪我をした選手はしっかりと努力の成果が実感できる一年になってほしいと思っています。
今回、私は稲盛和夫さんの『生き方』という本を読みました。
この本には、昔祖母に習ったようなどこか懐かしい、人として当たり前のことが書いてありました。最近の私は、何を当たり前とし、どのように行動するかがとても難しく、自分の価値観や環境でいくらでも感情に振り回されたり、周りに流されたりしています。気力や熱意を失う機会は多々あり、常に気丈に情熱を持って1日1日を過ごすことはとても難しいなと感じています。自分のマイナスに目を向けず、私を必要としている人のために何ができるかを考えて行動したいです。
つねに前向きで建設的であること。感謝の心をもち、みんなといっしょに歩もうという協調性を有していること。明るく肯定的であること。善意に満ち、思いやりがあり、やさしい心をもっていること。努力を惜しまないこと。足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと。人生は心に描いたとおりになる、強く思ったことが現象となって現れてくる。しっかりと心に描いて前を向いて進まなければいけません。
原理原則
人として何が正しいのか。
嘘をつくな、正直であれ、欲張るな、人に迷惑をかけるな、人には親切にせよ、人間として守るべき当然のルール、人生を生きる上で先験的に知っているような、「当たり前」の規範に従って行っていけば良い。人間を律する道徳や論理をそのまま経営や指針や判断基準にする。
日々、この原理原則を考えて行動したいです。
この本の中で「あぁ、そうなのか。そうだよな。」と感じる文章がありました。
『人生とはドラマであり、私たち一人一人がその人生の主人公です。それだけでなく、そのドラマの監督、脚本、主演、全てを自分自身でこなすことができる。また、そのように自作自演で生きていくほかはないのが、私たちの人生と言うものです。真剣さや誠意にかけた、怠惰で弛緩した人生を過ごすほど、もったいないことはありません。人生というドラマを中身の濃い充実したものにするためには、1日1日、一瞬、一瞬を「ど」がつくほど真剣な態度で生きていくことが必要になってくるのです。いつも燃えるような意欲や情熱を持って、その場、その時、すべてのことと真剣に向かい合って生きること、その積み重ねが、私たち人間の価値となって、人生のドラマを実り多い充実したものにするのです。』
この文章を見て、自分自身を主役と考えて真剣に生きる大切さ、主人公をどのようにするか、監督、脚本までも自分自身が選んでいるというところにハッとしました。私は「母親」「先生」「子ども」「友達」などといった『役割』の中では自分を考えたりしますが、自分を主人公として考えたことはありませんでした。そしてそのドラマを監督、脚本家となって、作り上げているという観点は持ったことがありませんでした。主人公をどのようにしたいのか、ドラマをどうにでも作ることができる。とても面白い視点だなと感じました。自分がどのようにしたいのか、『ど』がつくほど真剣な態度で生きる意味を想像してみようと思います。
稲盛さんは
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力といいます。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行することが物事を成就させ、思いを現実に変えるのに必要とあります。
新しいことを成し遂げられる人は、自分の可能性をまっすぐに信じることができる人。可能性とはつまり「未来の能力」のこと。現在の能力で、できる、できないを判断してしまっては、新しいことや困難なことは、いつまでたってもやり遂げられません。できないことがあったとしても、それは今の自分にできないだけであって、将来の自分なら、可能であると未来進行形で考えることが大切とあります。夢を抱けない人には、想像や成功がもたらされることはありませんし、人間的な成長もありません。なぜなら、夢を描き、創意工夫を重ね、ひたむきに努力を重ねていくことを通じて、人格は磨かれていくからです。そういう意味で、夢や思いというのは、人生のジャンプ台である、そのことを強調しておきたいと書いてあります。
言うは易く行うは難し
可能性を信じ言葉に責任を持つ
そのための行動を探す
周りを見ていると何気ない場面のささいな出来事から、不意に夢を叶えるためのアイディアやヒントがひらめく人がたくさんいます。同じものを見聞きしていても、ある人は、そこから重要なヒントを得て自分のものにし、ある人はぼんやり見過ごしてしまう。その違いは何にあるのかといえば日ごろの「問題意識」だそうです。物事を自分のものにする人は常に興味があり、チャンスを逃さないように見えます。そして経験が大きな財産となりどんどん大きくなります。
また、他人から「してもらう」立場でいる人間は、足りないところばかりが目につき、不平不満ばかり口にするそうです。しかし社会ではいつまでも「してもらう」という考えではなく「してあげる」側の立場に立って、周囲に貢献していかなければなりません。そのためには人生観、世界観を180度ひっくり返さなければいけない。自分よりも先に他人によかれと考える、ときに自らを犠牲にしても人のために尽くす。結局、問題は自分の中にある。
考え方で全てが決まる。
当たり前の生き方を意識して一日一日を大切に過ごそうと思います。
あっという間に2月になりました。インフルエンザに気をつけて生活します。