原コーチです。
最近暑くなりプールに入るのがとても気持ち良くなってきました。まだまだ暑い日が続くので、プールで待ってます!
さて、今回私は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』という本を読みました。
最初、タイトルを見た時に「ビジネスで成功する人のための本」という印象を受けました。しかし、読み進めていくうちに、「これは水泳にもそのまま当てはまる考え方だな」と感じる場面がたくさんありました。
私は普段、水泳コーチとして子どもたちや選手の指導をしています。練習では「一本一本を大切に」「最後まで頑張ろう」と声をかけることが多いですが、この本を読んで改めて感じたのは、「頑張ること」と同じくらい、「休むこと」も大切だということです。
水泳は、泳いでいる時間だけで速くなるスポーツではありません。
練習で体に刺激を与え、その後にしっかり休養を取ることで筋肉や体力が回復し、以前より少し強い状態になります。これはスポーツ科学でも広く知られている「超回復」という考え方です。
つまり、休養は練習の反対ではなく、練習の一部なのです。
それにも関わらず、「休む=サボる」と考えてしまう選手は少なくありません。頑張り屋の子ほど、「もっと泳がなきゃ」「休んだらライバルに負ける」と焦ってしまうことがあります。
でも、本当に強い選手ほど、自分のコンディションを整えることが上手です。
この本では、一流の人は休日を「何もしない日」ではなく、「未来の自分への投資の日」と考えていると紹介されていました。
この言葉を見た時に、「まさにトップスイマーの考え方と同じだ」と感じました。
例えば、休日に十分な睡眠を取ること。栄養バランスを考えて食事をすること。ストレッチや軽いウォーキングで体をほぐすこと。水泳の動画を見てイメージトレーニングをしたり、自分のレースを振り返ったりすること。
どれも派手なことではありませんが、こうした積み重ねが次の練習の質を高め、結果として記録の向上につながっていくと思います。
一方で、休日は水泳から少し離れる時間も必要です。
家族と出かけたり、友達と遊んだり、好きな本を読んだり、美味しいものを食べたり…。そうした時間があるからこそ、心がリフレッシュされ、「また練習を頑張ろう」という気持ちが生まれます。
特にジュニア世代の選手は、水泳だけが生活のすべてになってしまうと、競技を楽しむ気持ちが薄れてしまうことがあります。長く競技を続けるためには、水泳以外の時間も大切にすることが必要です。
コーチとして選手を見ていると、調子の良い選手には共通点があります。
それは、「練習以外の時間」を大切にしていることです。
早寝早起きを心掛けている選手、朝ご飯をしっかり食べている選手、学校生活も楽しんでいる選手、休日にしっかりリフレッシュできている選手は、練習でも集中力が高く、吸収も早いように感じます。
逆に、睡眠不足や疲労が続いている状態では、どれだけ一生懸命泳いでも思うような結果は出ません。
だからこそ、私は選手たちに「練習だけ頑張ればいい」とは伝えたくありません。
「しっかり寝よう」「ご飯を食べよう」「休日も大切にしよう」ということも、水泳を続けるうえで欠かせない要素だと思っています。
そして、この本を読んで感じたのは、これはコーチ自身にも言えることだということです。
休日に体を休めたり、本を読んで新しい知識を学んだり、他のコーチの考え方に触れたりすることで、自分自身も成長できます。コーチが心に余裕を持ち、笑顔でプールに立てることは、選手たちにとっても良い環境につながるはずです。
『世界の一流は「休日」に何をしているのか』は、「休日をどう過ごすか」が、その人の未来をつくるというメッセージを教えてくれる一冊でした。
水泳でも同じです。
速く泳ぐためには、練習だけではなく、休養・睡眠・食事・心のリフレッシュ、そのすべてが大切です。
休日は、練習を休む日ではありません。
次の練習で最高のパフォーマンスを発揮するために、自分自身を整える日です。
私自身も、この本から学んだことを日々の生活や指導に取り入れながら、選手たちと一緒に成長していきたいと思います。そして選手たちにも、「たくさん泳ぐこと」だけでなく、「上手に休むこと」も一流への大切な一歩であることを伝え続けていきたいと思います。