『生き方がラクになる「ハイキュー!!』の言葉 アドラー心理学で読み解き心を整える』
こんにちは、スイミングコーチの齋藤です。
世界ではサッカー、バレーボールとワールドカップ開催で、スーパープレーや選手たちの真剣な戦いに感動をし、スポーツのすばらしさを目の当たりにされたのではないでしょうか。そこで今回は、バレーボールのすばらしさを伝えたいという想いで書かれたと言われているアニメから興味を持って読んだ本のご紹介をしてみたいと思います。
みなさんは『ハイキュー』というマンガを読んだことはありますか?
『ハイキュー』は高校のバレーボール部を舞台としたスポーツマンガ。私は基本的にアニメもマンガも観ないのですが、なぜかこの『ハイキュー』には心惹かれテレビアニメを毎回楽しみにするほどハマってしまいました。
スポーツを通じて主人公や仲間の成長を描くアニメは沢山あります。以前ブログでも書いた『スラムダンク』『アオアシ』は有名で多くの人が知っているのではないでしょうか。
でも何故『ハイキュー』に心奪われ、テレビまで観るほどはまってしまったのか?そこには原因があるのではないかと思い、理由を探そうと思った時に見つけのが『生き方がラクになる「ハイキュー!!」の言葉 アドラー心理学で読み解き心を整える』です。この本は『ハイキュー』の名シーンや登場人物たちの名言をアドラー心理学に照らし合わせて紹介をしているものです。
数ある名言の中でも最も好きなセリフから
〇目的論:変えられるものは「現在の自分」だけである
『下を向くんじゃ ねぇぇぇ! バレーは常に上を向くスポーツだ』
試合中、攻撃も守りも失敗が続き、絶体絶命の状態に追い込まれた選手たち。「もうダメか」下を向いている選手にコーチが掛けた言葉です。この声を聴いた選手たちは、顔を上げ、笑顔を浮かべて戦い続けることで勝利を掴むシーンです。
みなさんも、過去の経験や失敗に対して、何らかの後悔をしたことがあると思います。「あのときもっと○○していたら」「なぜあんなことをしたんだろう」のように、後悔の念に駆られたことは一度や二度ではないのではないかもしれません。しかし、タイムマシーンに乗って過去に後悔した出来事を元に戻しに行くことも変えることも、今の自分にはできません。では今の自分にできることは何でしょう。それは目標としていることを実現するという目的を達成するために必要な思考や行動をいつも選ぶことです。アドラー心理学では、人間の行動や感情は過去の原因ではなく、未来の目的を達成するために個人が主体的に選択していると考えられています。このシーンではコーチの言葉から選手たちは顔を上げ、笑顔を見せることで自分たちがまだ諦めていない意思を相手チームと、まだ自分たちは戦えるという気持ちを仲間に姿勢で表したものです。まさに〝勝つ〟という目的を達成するために選択し、とった行動です。
この部分を読んだ際に、何気なく自分の顔を上げて笑顔をつくってみました。すると『あれっ!』頭の中がスッと晴れる感じがすることに気づいて不思議な感覚になることに気づきます。行動を変化させると、気持ちに変化が出るなら使わない手はありません。常にワクワクした気持ちを意識して笑顔でいる癖を付けていきたいと感じました。
○個人の主体性(主体論):生き方を決めるのは自分自身である
『確かにおれは デカくないけど、でもおれは とべる!!』
これは、主人公である160㎝前半の日向選手が発した言葉。バレーボールの特性上、低身長が不利であることは間違いありません。しかし、そうであっても自分の理想や目標に近づこうと考える日向選手は、努力を積み重ねたり、どうしたら少しでも前進できるかを考えて創造性を発揮したりして、挑戦をし続けることを選んでいます。またもう一人160㎝台の選手も登場しますが、彼もまた「小さいことはバレーボールに不利な要因であっても、不能の要因では無い!」と言い切っています。この二人の言葉と姿勢はアドラー心理学でいわれている『個人の主体性(主体論)』の考えそのものです。
人は、理想の自分や目標を実現しようと必死に努力を重ねても、思い通りにいかなかったり、失敗をしたりしてしまうことが多々あるのではないでしょうか。
そのような時「もっと○○だったら」「もし○○があれば」夢や目標を叶えられるのにという自分の持っていないものに目がいきがちです。
しかしアドラーは「重要なことは、人が生まれながらに受け継いだものではなく、その受け継いだものをどう使いこなすかということである」と述べています。
悪条件があったとしても、今の自分が持っているものをどのように使って挑戦するのか、それとも自分が持っていないものに目を向け、無いもの探しに終始し、嘆き挑戦しないことを選ぶのか、その決定権を握っているのは〝自分〟であるということを言っています。
私自身も選手時代に試合で思うような結果が出せない度に、努力しても追いつけないのではないかと感じることも。しかし今思い起こすと、気持ちが落ちそうになると「お前に武器はなんだ?」と言葉をかけてくれるコーチの存在と、ひたすら自分の武器を信じて伸ばす努力していたことを思い出します。この本を読んで、自分の強みを見つけ、それを磨き続けることは夢の実現に一番必要であり、大切なことだと思いださせてくれました。
日向のように身長を変えることはできないが、ジャンプ力や素早さを活かし戦うことはできる。自分の出来ることに全力を尽くす姿勢は、スポーツだけでなく日常の生活や仕事においても大切なことではないかと思います。
「もっと○○だったら、もし○○があれば○○できるのに」のような気持ちが心にわいてきたときに「でも、今の自分が持っているもので、何ができるだろうか」「どんな工夫ができるだろうか」と思考する習慣を是非つけていきたいと思います。
今回、生き方が楽になるとは、自分の弱さをなくすことではなく、自分の弱さも受け入れた上で、強みを信じていかに伸ばしていくかが大切になる。日常生活ではうまくいくこともあれば、失敗することもある。しかし、失敗する経験から学び、昨日の自分より少しでも成長することができれば、その経験は必ず意味のあるものになる。
これからも生活をする中で失敗をしたり、思い通りにいかなかったりすることが何度もあるでしょう。
その度にマイナス部分に目を向けて思い嘆くのではなく、自分にある武器を信じ、努力を積み重ねていけば、一人の人間としてもまだ成長していける可能性があるのではないかと思いました。
この本は、スポーツをする人だけでなく多くの人が日々生活をする中で自分らしく挑戦し続ける勇気を与え、ポジティブになれるヒントがギュッと詰まった一冊ではないかと思います。